高等教育ニュース(2026年6月12日ー6月13日)
2026年6月13日(土)版
国内ニュース
設置認可・届出・設置者変更・事前相談
私立大学の収容定員変更に係る認可申請、8月末認可分の受付期間が6月12日まで
概要:文部科学省の「申請・届出の受付期間」では、令和9年度変更の私立大学収容定員変更について、8月末認可分の受付期間が令和8年6月8日から6月12日までと示されている。設置・定員変更案件では、申請予約と受付期間の管理が実務上の重要ポイントとなる。
実務上の見方:6月提出案件では、受付期間後の差替え・補正の余地が限られるため、財務様式・学生確保・教員審査資料・学則改正案の整合確認を早期に済ませる必要がある。
出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ninka/1368694.htm
法令・通知・Q&A・手引
日本語教育機関認定法のFAQが令和8年6月12日公開版に更新
概要:文部科学省は、日本語教育機関認定法に関する「よくある質問集」の令和8年6月12日公開版を掲載した。経過措置、登録日本語教員、養成課程等に関する実務上の論点が整理されている。
実務上の見方:留学生受入れや日本語教育課程を持つ大学・短大では、募集要項・教員資格・日本語教育機関との連携説明に影響し得る。日本語教育関係の説明文や規程整備では最新版のFAQ確認が必要。
出典:https://www.mext.go.jp/content/20260612-mxt_nihongo01-000034833_001.pdf.pdf
質保証・認証評価・設置計画履行状況
文科省「未来を先導する世界トップレベル大学院教育拠点創出事業(FLAGs)」に10大学が申請
概要:2026年度FLAGsについて、国立6件・公立1件・私立3件の計10件の申請があったと報じられた。文部科学省の事業ページでは、博士人材育成機能の強化、国際拠点形成、産学連携教育を目的とする事業であることが示されている。
実務上の見方:大学院改革では、単なる研究力強化だけでなく、博士課程教育の国際性・産学連携・組織的資源配分が評価軸になる。大学院設置・改組案件でも、博士人材育成の説明はこの方向性を踏まえると説得力が増す。
出典:https://reseed.resemom.jp/article/2026/06/12/13453.html
大学経営・財務・ガバナンス
私立大学法人の自己資本比率ランキング、東洋経済が2024年度データで公表
概要:東洋経済オンラインは、2024年度決算データをもとに、自己資本比率が高い私立大学法人ランキングを公表した。私学経営では、入学定員充足だけでなく、財務安全性・固定資産構成・資金余力が注目され続けている。
実務上の見方:寄附行為変更認可・学部設置認可では、財務比率や設置経費財源の説明に加え、完成年度までの収支見通しの妥当性が問われる。ランキング記事は外部説明用ではなく、同業比較の参考資料として使える。
出典:https://toyokeizai.net/articles/-/947366
高専・専門人材育成
文科省、公立・私立高専の新設促進方針を示す報道
概要:文部科学省は、生成AIの発展等を踏まえ、技術者育成を担う高専について公立・私立の新設を促す方針を示したと報じられた。工学中心だった領域を農学やコンテンツ制作などへ広げることも検討される。
実務上の見方:18歳人口減少下でも、地域産業・デジタル・実践技術者育成のニーズは政策的に重視されている。大学新学部構想でも「地域産業と連動した実践的人材育成」の説明は引き続き有効。
出典:https://www.saitama-np.co.jp/articles/200885
入試・学生募集・高大接続
2026年度日本留学試験(EJU)第1回は6月21日実施予定
概要:JASSOの2026年度日本留学試験実施要項では、第1回試験日が2026年6月21日、第2回試験日が同年11月8日と示されている。2026年度から理科・総合科目・数学に改訂版シラバスが適用される点も示されている。
実務上の見方:留学生選抜では、JLPTだけでなくEJUの利用有無、必要科目、出願時期、成績利用時期をAP・募集要項・学生確保資料の間で整合させる必要がある。
出典:https://www.jasso.go.jp/ryugaku/eju/about/eju_guide/2026.html
教育DX・学部新設
昭和女子大学総合情報学部、一期生を迎えた新設学部の特色を紹介
概要:大学ジャーナルオンラインは、2026年4月に一期生を迎えた昭和女子大学総合情報学部について、データサイエンスやデジタル技術を社会実装につなげる教育の特色を紹介した。
実務上の見方:情報系・データ系学部の新設では、単なるスキル教育ではなく、基礎学力、社会実装、文理融合、女性人材育成などの切り口が差別化要素になる。
出典:https://univ-journal.jp/column/2026997953/
研究・女性研究者支援
第5回「羽ばたく女性研究者賞」最優秀賞に黒木祐子氏
概要:大学ジャーナルオンラインは、JSTによる第5回「羽ばたく女性研究者賞」の受賞者決定を報じた。女性研究者のロールモデル可視化や研究者育成支援の動きとして注目される。
実務上の見方:大学の研究環境整備では、研究倫理・研究費管理に加え、若手・女性研究者支援、研究時間確保、ダイバーシティ推進を説明できると、教育研究環境の総合性が高まる。
国外ニュース
国際学生・大学財務
米国ロースクールで留学生出願が大幅減、LL.M.への影響が顕在化
概要:Reutersは、米国ロースクールの国際学生出願、特にLL.M.プログラムで減少が目立つと報じた。ビザ審査、移民政策、英国・豪州・欧州との競争などが背景とされる。
実務上の見方:日本の大学にとっては、米国一極集中の緩和を国際学生獲得の機会と見る一方、留学生募集は政治・ビザ・為替・学費負担の影響を受けやすいことを示す事例でもある。
海外高等教育政策・DX
UAE高等教育省、学生・大学向け電子サービスを38から18へ再編しAI活用を拡大
概要:UAEの高等教育・科学研究省が、学生と大学向けのデジタルサービスを簡素化し、AI活用を拡大する改革を開始したと報じられた。行政手続の簡素化とサービス品質向上が狙い。
実務上の見方:大学行政DXは、学内システムだけでなく、国の認証・届出・学生支援手続とも連動して進む。日本でも設置認可・補助金・留学生手続のデジタル化を見据えた事務体制が必要。
確認した主な情報源
文部科学省、JASSO、JSPS、大学ジャーナルオンライン、ReseEd、東洋経済オンライン、埼玉新聞、Reuters、Economic Times等を確認。Yahoo!ニュースは検索対象に含めたが、直接ページは取得制限があるため、同内容を確認できる一次・関連媒体を優先した。
留意事項
本資料は速報整理であり、設置認可・届出・補助金申請・法令対応に用いる場合は、必ず文部科学省等の原典・最新掲載資料で確認してください。