高等教育ニュース(2026年7月21日ー7月22日)
2026年7月22日(水)朝刊
Ⅰ 国内高等教育ニュース
1.政策・制度・財政
- 「経済財政運営と改革の基本方針2026」を閣議決定―研究力・地域大学・AI基盤を重点化
出典:政府(日本経済新聞掲載PDF) | 掲載・更新日:2026年7月21日
政府は「経済財政運営と改革の基本方針2026」を閣議決定した。17の戦略分野を軸とする研究開発・社会実装、若手研究者支援、国際共同研究、研究インフラ整備、研究大学群の制度新設や産学連携学位プログラム等を掲げる。地域政策では、地方大学・産業創生法の施行状況を踏まえ、地域の若者の修学・就業促進を支援するとした。
EdBizz視点:大学政策を「研究力強化」「地域産業・若者定着」「AI・データ基盤」の三方向から捉える枠組みが明確になっており、今後の概算要求・補助事業・設置構想の説明根拠として注視が必要。
- 文科省、「大学の世界展開力強化事業」令和8年度新規事業の公募を開始
出典:文部科学省 | 掲載・更新日:2026年7月21日
国際的に活躍できる人材の育成と大学教育のグローバル展開力強化を目的に、日本人学生の海外留学と外国人学生の受入れを組み合わせた国際教育連携の取組を支援する。応募大学は公募要領に基づき計画調書を作成し、プログラム委員会の審査を受ける。
EdBizz視点:単なる交流人数ではなく、質保証、単位互換、共同教育、学修成果の可視化を一体で示す設計が採択上の焦点となる。
2.設置認可・組織再編
該当記事なし — 検索対象時間内に、採録基準を満たす確認可能な記事はありませんでした。
3.質保証・認証評価
該当記事なし — 検索対象時間内に、採録基準を満たす確認可能な記事はありませんでした。
4.入試・学生募集
- 学習院大学、2028年度入学者選抜の変更点を更新
出典:学習院大学 | 掲載・更新日:2026年7月21日
2028年度一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜等の変更点を一覧化し、国際社会科学部の一般選抜に関する情報を7月21日付で更新した。入試変更を2年前の段階から学部別に公表することで、受験生・高校側の準備期間を確保している。
- 秋田大学情報データ科学部、2027年度総合型選抜・国際バカロレア入試要項を公表
出典:秋田大学 情報データ科学部 | 掲載・更新日:2026年7月21日
2027年度の総合型選抜学生募集要項と国際バカロレア入試学生募集要項を公表した。データサイエンス系学部で、多面的評価型の入試情報を早期に提示した動きとして、学生募集上の情報提供と受験準備支援の両面で参考となる。
- 東京医科大学大学院医学研究科、2027年度博士・修士課程の入試情報を掲載
出典:東京医科大学 | 掲載・更新日:2026年7月21日
大学院医学研究科が2027年度の博士課程・修士課程の入試情報を公開した。研究志向の訴求メッセージを前面に出し、募集情報を大学ニュースとして発信することで、大学院進学者への広報を強化している。
5.教育・学修・学生支援
- 電気通信大学、女子中高生135人対象の「夏休みラボ体験」を開催へ
出典:電気通信大学 | 掲載・更新日:2026年7月21日
女子中高生向け「匠ガールプロジェクト2026」の第2回として、8月21日に13種類の研究室体験プログラムを実施する。対面開催、定員合計135人、参加無料で、理工系分野への進路選択を後押しする。
EdBizz視点:女子生徒の理工系進学促進は、学生募集施策と社会的使命を両立できる。イベント後の志願行動まで追跡できるKPI設計が有効。
- 高校生・大学生のTOEFL ITPスコア、12年間で上昇
出典:先端教育オンライン(ETS Japan研究報告) | 掲載・更新日:2026年7月21日
2012~2024年の100万人超の受験データを分析した結果、高校生の総合スコアは25点、大学学部生は28点上昇した。大学生は平均でCEFR B1帯を維持し、スーパーグローバル大学の学生は非SGU大学より伸びが大きかった。一方、産出技能を測らないことや対象校の偏りには留意が必要とされる。
EdBizz視点:英語教育改革の成果指標として活用可能だが、入学時・卒業時の同一指標による測定と、スピーキング・ライティングを含む評価設計が必要。
- 静岡大学、学士課程の成績優秀者表彰式を実施
出典:静岡大学 | 掲載・更新日:2026年7月21日
学士課程における優れた学修成果を称える表彰式を実施した。学生の学修意欲を高め、学業成績を可視化する取組として、学修成果の顕彰と学生エンゲージメント向上を結び付けている。
- 國學院大學、地域課題型「観光まちづくり演習Ⅲ」の合同発表会
出典:國學院大學 | 掲載・更新日:2026年7月21日
観光まちづくり学部3年次必修科目で、横浜・相模原・湯河原・神田・谷中の5地域を対象に現地調査やアンケートを行い、選抜された10グループが課題解決案を発表した。地域を「見つめる」だけでなく「動かす」実践学修を目指している。
EdBizz視点:設置申請上のPBL説明では、対象地域、調査手法、成果物、評価方法、地域への還元まで具体化することが重要。
- 京都橘大学の学生チーム、全国大学書道パフォーマンス大会で技能賞
出典:京都橘大学 | 掲載・更新日:2026年7月21日
日本語日本文学科書道コースの4年生有志チームが、第1回全国大学書道パフォーマンス大会で技能賞を受賞した。専門教育で培った技能を学外競技・発表の場につなげ、学生の成果を社会に可視化する取組となっている。
6.大学経営・地域連携・社会貢献
- 湘南工科大学、複数研究室によるメディアアート展を開催
出典:湘南工科大学 | 掲載・更新日:2026年7月21日
本多・田原・清水研究室が、研究・制作成果を社会に発信するメディアアート展の開催を告知した。研究室横断型の展示は、専門教育の成果公開、地域との接点づくり、受験生向け広報を兼ねる機会となる。
7.研究・イノベーション
- 慶應義塾大学、希少皮膚がんの医師主導治験で高い奏効率を確認
出典:慶應義塾大学 | 掲載・更新日:2026年7月21日
進行期乳房外パジェット病を対象に、HER2標的抗体薬物複合体T-DM1の国内多施設共同第II相治験を実施し、独立中央判定で奏効率92.9%を確認した。研究成果はESMO Openに掲載され、新たな治療選択肢につながる可能性が示された。
- 東京医科大学、「優秀学位論文賞」を選出
出典:東京医科大学 | 掲載・更新日:2026年7月21日
大学院医学研究科における優れた学位論文を顕彰する「優秀学位論文賞」の選出を公表した。大学院教育の質保証と研究成果の可視化を、学内表彰制度を通じて促進する取組である。
8.国際交流・留学
- 電気通信大学、インド工科大学マンディ校と国際交流協定・学生交流覚書
出典:電気通信大学 | 掲載・更新日:2026年7月21日
7月17日、インド工科大学マンディ校との国際交流協定と学生交流覚書を締結した。研究者間の継続的な共同研究・交流を基盤に、研究室間連携を大学間の教育・研究交流へ拡張する。
EdBizz視点:協定数ではなく、派遣・受入れ人数、共同科目、共同研究、単位互換等の実績指標を設定することが実効性確保の鍵。
- 法政大学、豪州2大学への認定海外留学募集説明会を案内
出典:法政大学グローバル教育センター | 掲載・更新日:2026年7月21日
オーストラリアカソリック大学とボンド大学を対象とする認定海外留学の募集説明会を8月4日に実施する。制度説明を通じて、学生の留学準備と派遣先選択を支援する。
- 金沢星稜大学、留学生文化体験Weekで茶道体験
出典:金沢星稜大学 | 掲載・更新日:2026年7月21日
留学生6人が茶道部の協力を得て、礼法、茶碗の扱い、茶会の流れを体験した。日本文化理解と留学生・日本人学生の交流を組み合わせた、キャンパス内国際化の実践例である。
9.教員人事・大学組織
該当記事なし — 検索対象時間内に、採録基準を満たす確認可能な記事はありませんでした。
10.新聞・主要オンライン媒体
注記:本欄の独立採録は「高校生・大学生の英語力」の1件(先端教育オンライン)。全国紙4紙、東洋経済オンライン、PRESIDENT Online、Between等も検索したが、対象時間内に本文・掲載日・固有URLを確認でき、かつ上記公式発表と重複しない記事は確認できなかった。
11.その他
該当記事なし — 検索対象時間内に、採録基準を満たす確認可能な記事はありませんでした。
Ⅱ 海外高等教育ニュース
1.政策・制度・学生支援
- 米国、2027-28年度FAFSAのベータテスト計画を公表
出典:米国教育省 Federal Student Aid | 掲載・更新日:2026年7月21日
2027-28年度FAFSAを10月1日の一般公開前に2段階で試験する。第1段階は8月5日から限定的な学校区、地域団体、高等教育機関で実施し、第2段階では8月下旬~9月初旬に学生・保護者の参加を広げる。大学には8~9月に少数の実データが届く可能性がある。
EdBizz視点:大規模な学生支援システムを段階公開し、実利用データで改善する手法は、大学の入試・履修・学生支援システム更新にも参考となる。
2.国際学生・移民制度
- 英国、留学生スポンサー認可機関リストを更新
出典:UK Visas and Immigration | 掲載・更新日:2026年7月21日
Student RouteおよびChild Student Routeで留学生を受け入れることができる認可教育機関リストを更新し、最新統計を反映した。英国への留学・大学間派遣では、受入機関のスポンサー資格を最新リストで確認する必要がある。
3.大学財政・学費制度
- 豪州、教育分野コード別の2026年授業料・資金区分資料を更新
出典:Australian Government Department of Education | 掲載・更新日:2026年7月21日更新
高等教育ローンプログラム(HELP)に関する、教育分野コード別の授業料水準・資金クラスター配分資料を更新した。DOCX、PDF、XLSXの各形式で提供し、大学・プロバイダーが分野別の費用区分を確認できる。
4.教育・大学経営
該当記事なし — 検索対象時間内に、採録基準を満たす確認可能な記事はありませんでした。
5.研究・イノベーション
該当記事なし — 検索対象時間内に、採録基準を満たす確認可能な記事はありませんでした。
Ⅲ 編集メモ:大学経営・設置実務への示唆
■ 政策説明の根拠更新
骨太方針2026では、研究大学群、若手研究者、AI・データ基盤、地方大学と産業創生が一つの政策線上に置かれた。新学部・新学科の設置趣旨では、地域人材養成だけでなく、研究・産学連携・若者定着まで接続した説明が有効になる。
■ 国際化事業は「質保証」の設計が中心
世界展開力強化事業では、留学人数の増加に加え、単位認定、共同教育、学修成果、危機管理、継続性を組み込んだ計画が必要となる。国際交流協定も成果指標を伴わなければ実質化しにくい。
■ 入試変更は早期公表と一貫した広報が重要
2028年度変更を既に公表する大学もあり、高校・受験生への予見可能性が高まっている。設置予定学部では、認可前広報の制約を守りつつ、入試方式・評価観点・準備方法を段階的に明確化する必要がある。
■ PBLは「地域を動かす」成果まで示す
地域課題型授業は、現地調査、分析、提案発表に加え、提案先の反応、実装可能性、改善サイクルを示すことで、単なる体験学修との差異が明確になる。
■ 学修成果の顕彰と可視化
成績優秀者・学位論文・学外大会の表彰は、教育成果を学生募集広報にも活用できる。ただし、表彰基準と到達目標との関係を明示すると内部質保証上の意味が強まる。
Ⅳ 検索実施ログ・採録方針
採録基準
- 対象期間は前日8:00から当日8:00(日本時間)。掲載時刻が確認できない場合は、掲載・更新日が2026年7月21日のものを採録候補とした。
- 省庁・大学・政府機関などの一次情報を優先。報道記事は、固有URL、掲載日、本文概要が確認できるものを採録した。
- 同一内容の転載・プレスリリース重複は原則として一本化。イベント告知のみで高等教育上の示唆が薄いものは除外した。
- 有料記事は公開範囲で内容を確認できる場合のみ候補とし、推測による要約は行っていない。